口の中は人間の体の中でもっとも多くの細菌が棲息しています

ではこの歯周病菌の正体はなんでしょうか?答えは数十種類の細菌の塊=プラーク(歯垢) です。口の中には数百種類以上、数億個以上の細菌が棲息していて実は細菌の数は肛門より多く、口の中は人間の体の中でもっとも多くの細菌が棲息しています。

これらの細菌が棲息していること自体は問題では無いのですが、食べかす(特に糖分を含んだ)に付着することによって細菌の塊=プラーク(歯垢)が出来上がり、歯だけでなく歯の周りに強力に付着して歯ぐきが炎症(出血や腫れ)を起こし、進行すると歯を支える骨まで溶かしてしまいます。歯を支える周囲まで炎症が進んでいる状態が歯周炎=歯周病(歯槽膿漏)です。
家庭用超音波スケーラー
軽度の歯周病
歯垢・歯石が付着しはじめ、歯ぐきの腫脹(腫れ)が起こります。
歯磨きの時に出血を伴うことが多くなります。
マイクロスコープ 歯科
中等度の歯周病
炎症状態が進行して、腐敗臭のような口臭がひどくなってきます。
歯と歯の間の隙間が大きくなり、歯がぐらつきはじめます。
歯科材料

重度の歯周病
腫脹・出血の他に膿が出てくることもあります。
歯ぐきが大きく下がってくることもあり、病状がひどくなると歯槽骨(歯周囲の顎骨)が吸収して、歯が自然に抜けてきます。

歯周病の治療について
1.ブラッシング指導 
一番大切な事は、日頃のホームケア(歯磨き)です。
歯周溝にプラークが溜まってしまうと自分ではなかなか落とせないので、歯につき始めたプラークをしっかり落とす事が大切になってきます。
歯磨きの際は、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解して頂いた上でご自分に合ったブラッシングの方法を学んでいただきます。日頃のブラッシングによるプラークコントロールこそが歯周病治療の第一歩です。

2.スケーリング(歯石除去) 
歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので、表面は粗造でプラークが更に付着しやすいような構造をしており、歯に強固に付着しています。そして強い病原性を持っています。スケーリングでは主に、超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除き、歯の表面をつるつるの状態にし、プラークが付着しにくい状態にします。


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