歯周病は別名(沈黙の病)Silent Disease と言われています。歯周病にかかっていても虫歯と違って痛みを感じる事が少なく、病気になっている事を自覚しないまま放置して、気がついた時には取り返しがつかない状態になっている事が多いからです。歯周病はかつて(歯槽膿漏)と呼ばれていたため、中高年からの病気というイメージがありますが、25歳以上の成人の約8割が歯周病に罹患していると言うデータもあり、最近では10代、20代といった若い人にも歯周病が広がっている事が報告されています。
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歯の周りには、歯を支えるために必要な組織があります。歯周病は、歯の根元などにこびり付くプラーク(歯垢)や歯石が「歯周病菌」の温床となり、毒素を出すことで、歯肉に炎症を起こし、徐々に顎の骨を溶かしていく病気です。進行段階により、歯肉の炎症による出血、腫れを特徴とする「歯肉炎」と、歯を支えている顎の骨が溶かされる「歯周炎」に分類されます。炎症が慢性化すると歯槽骨が破壊されることで歯は支えを失い、最終的には抜け落ちてしまいます。
マイクロスコープ 歯科
歯周病の予防には、まず何よりも毎日の歯のメンテナンスが重要です。また少しでもおかしいと思ったら専門医に相談することが肝要です。
ブラッシング
毎日少なくとも朝晩の2回は念入りな歯のブラッシングをすることをおすすめします。正しいブラッシングの方法につきましては歯科医院に相談すると教えてもらえます。
パルスオキシメーター
定期検診とクリーニング
しっかりブラッシングをしていても歯ブラシだけではなかなかプラーク(歯垢)は除去できません。定期的に歯科医院で歯や歯ぐきの状態を検診しましょう。またブラッシングではとれない汚れやプラークを除去するために、歯石取りやPMTCなどの歯のクリーニングをおすすめします。
PMTC
プロ(歯科医師、歯科衛生士)による歯のクリーニングです。特別な薬剤を使用するため効果が大きいといわれています。
ブラッシング
毎日のブラッシングで歯垢をとり除くことが歯肉炎や歯周炎の治療の第一歩になります。正しいブラッシングでないと症状が改善するどころかかえって知覚過敏がでることがあります。正しいブラッシング方法を身につけることが大切です。
歯石除去(スケーリング)
歯面に付着した歯石を専用の器具(超音波スケーラー、手用スケーラー等)で除去します。歯石は歯ブラシでは取り除けません。歯科医院で取り除いてもらうしかありません。定期的に除去してもらうことが健康な歯ぐきを保つことにつながります。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
歯周病が進行していくと、歯石も奥深く入りこんでいきます。奥まで入り込んだ歯石に関しては同じような器具を用いますが、深い部分の歯石を取り除きさらに表面をつるつるにして歯石がつきにくくする処置をします。